“2009年8月29日
明日でクリス(ロビンソン・捕手)がいなくなってしまいます。
カナダ代表として、ヨーロッパでのワールドカップに行くのです。
僕になついてくれて、フィリーズ時代の99番ユニフォームまで作り、サインを求めてくれたクリスは、寛のこともずいぶん面倒見てくれました。
9月の昇格があることを信じて、カナダに最後まで返事しなかったものの、ここに来て昇格がないことを知り、チームを離れることになったのです。クリスばかりではありません。噂によれば、9月のコールアップで、ピッチャーがごそっと抜けるだろう、とのこと。
野手も数人抜けるでしょう。
優勝争いをしている最中だというのに、これは大きな痛手です。僕の昇格は、おそらくありません。
残念だし、苦しいシーズンでした。今も苦しいです。
しかし、この時期にマイナーにいると、今まで見えなかったものも見えてきて、いい勉強にはなります。これもまた、長い人生の中の貴重な一部分
として、今後の糧にしなければ。そうしなければ、今年が全部無駄になってしまいます。まずは、3Aの優勝リングを手に入れること。
最後まで折れないように、戦い続けること。
そして、今年も野球ができた、それに感謝すること。
残りの日々は、それに尽きます。今日は長袖でも寒くて、冷え性の僕は指先を凍えさせていました。
”
きりっと冷えた空気と、わずかに混じるビールのにおいが
球場を包んでいます。